コラム第17回 (Update:2019.12.03)
2019 ironman70.3廈門(Xiamen)
レースレポート 一本松静香(ゼッケンNo.409)
開催日時 2019年11月10日(日)
距離 swim 1.9km / bike 90km / run 21.1km
結果 swim 30:54 / bike 2:39:06 / run 1:45:50 / Total 5:05:51
年代別(25-29歳)1位(ironman kona世界選手権出場権獲得) / 女子総合7位 / 女子総合13位(プロ含む)
【ironman70.3廈門にむけて】
今回のironman70.3廈門は、トレーニング経過を計る上で、成長を感じられるレースをすることができました。
冬場はオーバートレーニングにより、お休みをいただいておりましたが、復帰後はコーチと相談をしながら自分の現状と向き合い、慎重にトレーニングすることができました。
【レース前】
廈門は、中国の南部の海沿いにあります。レース会場は小さなアイランドのようになっており、廈門高崎国際空港から10kmほどに位置していて、日本から直行便が出ているアクセスのいい大会です。会場周辺は巨大な建物が多く、夜はとても明るく、日本にはない壮大感がありました。当日は、荷物検査が行われたり警察が多く待機しており、他の国ではない緊張感を感じました。飛行機の自転車運搬は心配でしたが、問題なく到着しました。しかし念のため、会場のメカニックで最終チェックしてもらい、不安を取り除いてもらいました。その後は説明会を受け、トランジションの準備をし、順調にレースに臨むことができました。
【swim】
スイムコースは700m→500m→700mの三角形のコース。水温は21.5度でウエットスーツ着用、気温は27度で暑すぎず丁度いい気温でした。スタート順は大よそのスイムタイム順で、5秒ずつのローリングスタートでした。一桁からスタートを切りたかったのですが、なかなか前へ行くことができず、先頭から約3分後の30〜40番手でスタートしました。前半700mは、人を抜かすことに精一杯で落ち着かず、第一ブイ(700m)を回ってからようやく自分のペースでリラックスして泳げました。やがて前方で泳いでいる人は少なくなり、練習のように心拍を落ち着かせ、後半700mはテンポを上げ気味にして気持ちよく泳ぎ切りました。
スイムからバイクへのトランジションエリアは500mほどととても長く、いつも以上に時間がかかりましたが、応援が多く、たくさんパワーをもらうことができました。
【bike】
バイクは、軽いアップダウンのある周回コースを2周します。少し風は強めでしたが、荒川での強風練習に慣れているため、問題ありませんでした。路面は、舗装されていて走りやすく、道幅も広く、走行しやすいコースでした。スイムパートを好位置で上がれたお陰で、前を走る選手は少なく、自分の決めたペースで走行できました。練習どおり、心拍とパワーを見ながら一定パワーで走り続け、1周目も2周目も、さほど変わらないペースで90kmを走りました。この2ヶ月間は、今の実力にあった強度で一定時間走行する練習をして、体にそのスピードを染み込ませることができたので、成長を感じて嬉しかったです。
バイクからランへのトランジションも600mあり、ここでも時間がかかりましたが、バイクでの足への負担は少なく、ランではいいスタートを切ることができました。
【run】
ランのコースもバイク同様、緩いアップダウンのある2周回のコースでした。日陰はなく、スタート時に比べると気温が上がり暑く感じましたが、エイドステーションごとに冷水で身体を冷やせたので、快適に走ることができました。バイクパート時に、しっかり補給を取ることができていたので、その心配がなく、練習通りの心拍やペースを守ることだけに集中しました。そして、1周目も2周目もほぼ一定のタイムを刻み、最後のフィニッシュロードでは余裕を感じられ、達成感や沢山の応援に喜びを噛み締めてフィニッシュすることができました。
【レースを終えて】
佐渡トライアスロンが終わってからの2ヶ月間、順調にトレーニングを積むことができ、それがそのままレースで発揮できたことは、とても自信に繋がり、大きな強みになると感じました。
まだ、自分の満足のいくスピードでレースをするには時間がかかりそうですが、着実に段階を踏めていることと、本来の自分を超える手応えを感じることができ、今後の自分がとても楽しみになりました。
最後に、今シーズンサポートして頂いている企業の皆様、SunnyFish代表 平松さん、lifeblood鍼灸マッサージ院 谷本先生、呉竹学園 紀平先生、SunnyFishの皆様、そして応援してくださった皆様に御礼を申し上げます。