コラム第9回 (Update:2018.09.20)
「2018佐渡国際トライアスロン大会 兼 第22回日本ロングディスタンストライアスロン選手権佐渡大会」
レースレポート 一本松 静香(ゼッケンNo.34)
競技内容(選手権女子部門) スイム2km/バイク108km/ラン21.1km
結果 11人中4位(5:41:24) スイム0:31:57/バイク3:19:54/ラン1:48:13
大会参加人数(総計)1,884人
●スイムスタート! 女子1位でアップ!
今回はレースの4日前に佐渡に入りました。
事前から生活リズムを整えられたので、レース当日の目覚めもよく、適度にご飯を取り、しっかりウォーミングアップをしてからスタートラインに立つことができました。
浜辺からスタートという慣れないスタートでしたが、号砲と同時に勢いよく海に向かって走り、激しくイルカ飛び、そして全力ダッシュをしました。
気がついたら先頭で泳いでいましたが、後々のことを考えてペースダウン。その後、大きな集団になり、一人の選手が前に抜け出したので、気持ちを落ち着かせてその選手の後続につきました。
集団は5人になり、自分に合ったペースだったのでそのまま最後まで泳ぎ続けることに。後半200mほどは、2分前にスタートしたエリート男子の選手がちらほら見えたので、男子選手に混じりスピードを上げて、女子1位でスイムアップしました。
●予想以上の風。その中で考えながらペダルを「回す」
トランジションでは故障中の足のことを考え、バイクシューズをしっかり履きました。しかし、その間に1位から4位に降下。バイクスタート時には4位になりました。
前半の小木坂までは踏まないよう、足を回す意識をしてこぐことに努めました。バイクスタート時に西岡選手にパスされ、その後は自分の足と相談しながら、西岡選手が視界に入るぐらいのスピードをキープしながらこぎ続けることに。
10km地点あたりで、石田選手をパス。20km~30km地点で、福田選手にパスされ、しかしまたパスし、抜いても抜かされても自分で決めたペースを守りながらこぎ続けました。
過去のレースでは、他の選手との競り合いに影響を受けてきましたが、今回は自分のペースを守り抜くことができ、自分としても成長を感じられました。
小木坂の手前では、既に西岡選手が見えなかったので、とにかく踏まずに足を回すことを意識して坂を登りました。
前半抑えて走ったこともあり、坂を苦に感じることもなく、余裕を持って登ることができました。その後少しペースをあげる予定でしたが、向かい風が想像以上に強く、この瞬間に足を使ってしまうと、膝の故障の悪化やランに影響がでると感じたので、ペースは上げずに、最後まで回すことを意識しました。そして、バイクパートは3位でアップしました。
●ランの練習は嘘をつかない。そして4位という結果に
トランジションでは靴下とランシューズをしっかり履き、万全な状態でスタートを切ることができました。
バイクで足を使わなかった分、ランは自然と足の回転が上がって、走り始めはペースよく走ることができました。走っていくうちにさらにペースが上がっていったのですが、故障により長距離練習を積めていない不安から、ペースを落とし慎重に走ることに。しかし、後半の軽いアップダウンからフォームが崩れていき、1km5秒ぐらいずつ落ち始めました。
練習では10kmまではジョグやペース走をしていたので、足も気持ちも順調でしたがそれ以降は、足が付いてこず、ゴールを目指すことだけで精一杯になりました。練習通りのレースしかできないと痛感した瞬間でした。後半はリズムよく足を動かすことだけを意識して、4位でフィニッシュしました。
●レースを終えて
約1年ぶりのフィニッシュラインは、たまらなく嬉しく、そして新たな一歩が踏み出せたようで爽快な気分でした。
無謀な練習やがむしゃらなトレーニングは、その時々は満足しますが、いつかどこかで痛い目をみると、この一年で思い知りました。トレーニングパートナーのSunny Fishで基礎から学び始めたことにより、今できることを地道に積み重ねることで成長できるという喜びを知りました。
4月の宮古島トライアスロンのDNF以降、膝の痛みでバイクは足を回すことができず、ラン練習はもってのほか、という状態でした。しかし、このような状態から、試行錯誤しながらも少しずつ、現状でできるトレーニングを指導いただき、レースで完走できるコンディションまでもってくることができました。
今回のレースを完走して、再びスタートラインに立つことができた気がします。
今はまだ距離を伸ばした練習や強度の高いトレーニングをするまでには時間がかかると思いますが、佐渡大会に向けてトレーニングしてきたように、今後もトレーニングをしっかり積み重ね、着実に成長して、次へのステップに進みたいと思います。
最後になりますが、2018年シーズンをサポートしていただいている各スポンサー様、チームのみんな、そして応援してくださったみなさまにお礼を申し上げます。今後も応援よろしくお願いします。